DENIM JACKET SELECTION -秋に選びたいデニムジャケット特集-
街も空気も、秋のムードを帯びはじめた今日この頃。
着るたびに馴染んでいく生地。少しずつ増す深み。
春に見るデニムよりも、どこか落ち着いて映る。
今季は、そんな時間の色を纏うデニムジャケットを。
visvimの得意とするアイテムの一つであるデニム。
特筆すべきは13ozのオリジナルで開発されたデニム生地に施されたヴィンテージ加工。
熟練の職人が手作業で施すダメージ加工により、自然な着用感のある表情を持っている。ヴィンテージデニムに見られるような美しい縦落ちが特徴的。
サンプリングされることの多い元ネタをベースにしているが他とは一線を画すオーラを纏った一着。
Levi’sのデニム生地を100年以上に渡って製造していたことで知られる米国Cone Denim社が手掛ける13.75オンスのセルヴィッチデニムを使用。旧式力織機でゆっくりと織り上げることで生まれる、生地表面のざらっとした凹凸やムラ感がデニム本来の風合いを感じさせる素材感。
歴史のある生産背景を用い、ベースとなっている型もヴィンテージだが、古さを全く感じさせないのはGraphpaperらしい秀逸なオーバーサイズシルエットが理由。
デニムジャケットの完成形と称される、前述の型よりも新しいモデルをベースにしているタイプ。
さまざまなブランドからサンプリングされている型だが、袖を通さずともGraphpaperのモノとわかるような唯一無二の佇まいに仕上がっている。
コンパクトな身幅に反して大胆にドロップしたショルダーと大振りなスリーブが特徴のジップアップジャケット。羽織るだけでコーディネートが様になる存在感のある一着。元々ウィメンズで展開されていたモデルで今季初めてメンズとして登場。
着丈は短めに設定されており共生地のパンツとのセットアップスタイルが相性抜群。
SUGARHILL(シュガーヒル)
Classic Denim Jacket クラシックデニムジャケット CLASS001
¥45,100(税込)
SUGARHILLを語る上で欠かせない、ブランド設立当初から作り続けられているクラシックデニム。
岡山のデニム工場と共同で開発した、14ozのリジッドデニムを使用。
経糸はインディゴロープ染色、緯糸はあえてカーキに染めることで、早い段階からの色落ちと、ヴィンテージを思わせる迫力のあるエイジングを楽しめる。
シンチバックやウェスタンジャケットを彷彿とさせるディテールが、男らしさを静かに引き立ててくれる。
SUGARHILLのもうひとつの定番、モダンデニム。
岡山のデニム工場と共同で開発した、12.8ozの左綾デニムを採用。
経糸にはピュアインディゴ、緯糸にはライトベージュを打ち込み、落ち着いた光沢と柔らかな質感を生み出した。
左撚り糸を左綾で織り上げることで畝が立ち、穿き込むほどに左綾特有の綺麗な縦落ちが現れる。
着るほどに身体に馴染み、時間とともに育っていく。相棒のように寄り添ってくれる一着。
ヴィンテージのTYPE-2モデルを踏襲した、王道のデザイン。けれど、ぱっと見で普通のGジャンとはどこか違う印象を受ける一着。デニムではなく、インディゴ染めのコーデュロイを採用。
ストーンバイオ加工によって自然なアタリを出し、奥行きのある表情に。柔らかな肌当たりと、軽やかな着心地。デニムの無骨さとはひと味違う、秋にちょうどいいジャケット。
先述のモデルの色違い。INNATといえばの自然由来の染料を用いたボタニカルダイという染色加工が施されている。
墨汁から抽出した染料で製品染めを施すことで生まれる、深く静かなグレートーン。
着るたびに増すムラと深みが、“侘び寂び”の情緒を映し出す。